懐疑的

ネットビジネスは怪しい・・・

よく耳にする話です。

交流会などで、僕が「ネットワークビジネス(アフィリエイト)をやっています」と言うと、相手方が抵抗を感じたり、怪訝な表情になったりすることが何度かありました。

僕自身は、今まで自分が生業にしているネットワークビジネスが怪しいなんて、一度も思ったことがなかったんですね。

でも、過去にはネットワークビジネスではないんですが、ネズミ講などのなんちゃってビジネスが怪しいと思ったことは何度もあります。

高校を卒業した頃にネズミ講ビジネスが流行って、同級生の何人かがその餌食になっていましたね。

その同級生が、

「俺、この仕事で成功するんだ!」

てなことを言っていたのを覚えています。

端から冷静に考えたら明らかに怪しいはずなんですが、高額報酬というキーワードにのせられるんでしょうね。最初に自分で高額な商品を購入して、友人に同じ商品を紹介していくという、あれです。稼げるのは結局てっぺんの人間だけ。

完全に詐欺ですね。(笑)

彼らは、今どうしているんだろう?

ネットワークビジネスが怪しいと思われている理由も、それに近い気がします。

じゃあ、実際のところはどうなのか?
今回はそこに焦点を当てていきます。

ネットワークビジネスとはどんなものか

ネットワークビジネス(以下ネットビジネス)は、いろんなものがあります。

ここでは、ネットビジネスの定義を「インターネットで可能なビジネス」とします。

逆に、単に集客目的でインターネット(ホームページ)を活用していて、リアルな自社の商品を販売する目的で自社のサイトに誘導するものはネットビジネスに含みません。これらは販促媒体が紙のチラシや広告からネットに置き換わっただけなので、基本的には通常のリアルビジネスですから。

では、ネットビジネスとはどんなものがあるのか。

  • アフィリエイト
  • ドロップシッピング
  • せどり、ヤフオクなどの転売
  • コピーライティング
  • インフォプレナー(情報商材販売)
  • 株やFX
  • テープ起こし、etc

いろいろ書きましたが、実はこれらはインターネットのなかったひと昔前からでもありました。

アフィリエイトは広告収入です。昔から現在にかけてもテレビやラジオ、新聞、雑誌などのメディアを通して、広告紹介側が報酬を得ています。それがネットを通じて個人でも参入できるようになっただけです。

ドロップシッピングは、販売主の商品を、ある程度の範囲内で自由に価格を設定して商品を売り、基本単価の差額分が収入になります。在庫を持たなくて良く、商品発送なども業者が行ってくれるところはネットならではですが、基本的にやっていることはリアルな個人店舗や卸売店と同じです。

転売は、ネットを使えば競売が簡単になるのが売りですが、インターネットが普及する以前からあるビジネスですね。フリマとセリを合わせたようなものといえば良いでしょうか。ちなみに、アマゾンなんかも中古品を販売していると言う点で、転売になりますね。

コピーライティングは、セールスレター、文章広告、キャッチフレーズコピーなどのこと。100年も昔からあるビジネスです。インターネットにより個人でも参入が可能になりました。

インフォプレナー(情報商材販売)は、簡単に言えば書籍と同じです。それが電子データとして(あるいはサービスとして)売られているだけですね。ただし、個人が簡単に売ることができるため、内容の信憑性が問われます。そのため、商材を販売するASPはしっかりと内容を確認しているはずです。

参考:一足早く稼げるアフィリエイターになりたければ、一つは教材を持っておいて損はない。それが「Copyrighting Affiliate Program」

株、FX、テープ起こしは、昔からありますよね。

つまり、以前からあったリアルビジネスが、インターネットによって誰でも参入し易くなったビジネスといえば良いですかね。ちょっと形が変わったものもありますが、基本的には同じだと考えます。

ネットビジネスはリアルビジネスの進化系、といえば良いでしょうか。

なぜネットビジネスが怪しいのか

では、そんなネットビジネスがなぜ怪しく思われるのか。

前述した通り、ネットビジネス自体はもともとあったリアルビジネスが進化したようなものなんです。昔からあったビジネスが、怪しく思われるわけではありません。

問題は、ネットビジネスが「詐欺」だと思われているところ。

ネットビジネスへのうまい謳い文句(キャッチフレーズ)が発端ですね。

  • 誰でも簡単に月収100万円
  • 一日5分の作業で30万円!
  • あなたは日記ブログを書くだけで10万円
  • この手法を知れば、3ヶ月で50万円ゲット

冷静に考えてみればわかりますが、こんなうまい話はありませんよ。(笑)
ネットビジネスできちんと成果を出している人は、それなりに努力して失敗も経験して成功しています。つまり苦労しているわけです。

もし、あなたが上記のようなキャッチフレーズに心が揺れたなら、次のキャッチフレーズを読んで考えてみてください。

「このマニュアルを読めば、初心者がたった1ヶ月でプロ並みのサッカースキルを習得できます!このマニュアルを通常100万円のところ、30万円でご提供いたします!」

どうですか?
買いますか?

あなたがサッカー好きかどうかは別にして、一般常識で考えればそんなことありえない。もちろん、これが本当であれば30万円支払う価値はあります。でも、1ヶ月でプロ並みの技術を習得できるはずがありません。あなたがスポーツ選手、またはスポーツ好きであれば、それが理解出来ると思います。

なぜなら、スポーツ技術は1ヶ月や1年で急激に上昇するものではなく、長い年月をかけて培っていくものだからです。

ネットビジネスが詐欺的な印象を持たれるのは、まさにここなんですが、冷静に考えれば、詐欺的な謳い文句に騙されることはありません。

でも、悲しいかな。人は欲望や悩みにつけ込まれると、あっさりと騙されてしまうわけです。

騙されると、書籍よりも高価なのに役に立たない教材を購入してしまったり、実際には価値のない高額塾に入会してしまったりします。

ただし、高価であっても、それ自体に本当に価値があれば問題ありません。
では、その見極め方法を次でお伝えします。

怪しいものと信用できるものの見分け方

見分け方とはいうものの、絶対に見分けられるかと言われると100%ではないんです。が、それでも知っているのと知っていないのとで考えれば、かなり参考になります。

周りに信用のある友人・知人がその商品やサービスを試していれば、その信憑性を確認してみる。

つまり、実際に試してみた人に直接聞くことができれば、かなりの判断材料になります。ネット上の口コミもある程度参考にはなりますが、リアルな情報の方が信憑性がありますね。

その商品、セールスの販売者の情報を見る

例えば、販売者のブログやフェイスブックなどのSNSがあれば、そこから本人のプロフが見れますよね。

ブログであればプロフだけでなく、記事の内容や目的から読者のための記事を書いているか、売込みばかりの記事を書いていないか、などがわかってくると思います。
フェイスブックであれば、プロフ画像は顔出ししていて、実名登録してあるかなど。また、繋がっている友達からもある程度の情報が得られると思います。

逆に、ブログやSNSなどを全くやっていない(商品とは別の顔で運営している場合もある)場合は、もっと調査した方が良いかもしれませんね。

口コミ

口コミに関しては、ある程度の判断に使えると思います。ただし、ちゃんとメリットとデメリットの両方を書いていある情報を探すべきでしょう。メリットとデメリットの両方が書いてあれば、実際に試している可能性が高いからです。

でも、中には批判だらけの口コミもあります。そこに書かれていることが本当の場合もありますが、自分の売りたい商品や自分の紹介したい商品に誘導するために、ライバル商品の悪評の口コミをあえて書いている場合もあるので注意が必要ですね。

結論としては

ここまで読んでいただいたのであれば、ネットビジネス自体が怪しいものではない、と思ってもらえたのではないでしょうか。

怪しいのはその謳い文句(キャッチフレーズ)で、人の欲望や悩み、弱みに付け込み、価値のない高額な商品を購入させたりする詐欺行為です。高額でなかったとしても、価値がなければ詐欺になると思います。なぜなら、低額であったとしても数を売れば、売った側の報酬は高額になるからです。

ただ、そう言った詐欺的な手法や詐欺的な行為をしている連中は、時間の問題で淘汰されていくでしょう。価値のない商品やサービスは、一時的に稼げたとしても長くは続かないものなんです。

そしてまた、本当に価値のある商品やサービスはきちんとありますし、それらを売る側の人は、あなたのことを真面目に考えてくれているはずです。

では、その真面目な販売者はどうやって見極めたら良いのか。

それは、商品やサービスの価格の何倍もの価値を提供してくれる人だと思えば良いと思います。

常に読者・ユーザー目線で考えている人。そういう人は誰からも信用されますよね。このことは、あらゆるビジネスに共通することだと思います。

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