アフィリエイトとは
「アフィリエイト(affiliate)の」意味は「提携する」です。
もう少し簡単に説明すると「成功報酬型の広告手法」です。
商品やサービスを紹介して、読み手や利用者がその商品・サービスを購入すると、紹介料(マージン)が発生して、それが報酬になるというビジネスモデルです。
最近の世間で周知されている意味としては、ブログを書いて報酬を得るビジネスとの位置付けが高いですね。
ただ、アフィリエイトはブログだけではありません。
物件を紹介する「スーモ」というアプリを知っている方も多いでしょう。実はあれもアフィリエイトです。
物件を所有する不動産会社がスーモと提携し、スーモを通じて紹介してもらい、成約にいたれば不動産会社からスーモへ紹介料(マージン)が支払われるというアフィリエイトになります。
また、ホテル紹介アプリの「トリバゴ」も同じです。
ホテル側がトリバゴと提携してホテルをホテル利用者へ紹介してもらい、ホテル利用が確定した時点で、ホテル側からトリバゴに紹介料が支払われます。
このように、紹介料を受け取るビジネスがアフィリエイトだと覚えてもらって問題ありません。
それを個人で行うビジネスとしては、ブログというメディアを使うことが多いため、一般的には「ブログで報酬を得る=アフィリエイト」という認識が広がったのだと思います。
稼げる額は
報酬額は一番気になるところですよね。
はっきり言いますが、下限は0円で、上限はありません。
つまり0円〜100万円以上と言っておきましょう。
「稼げないと0円?」と思われるかもしれません。
請負う仕事であれば、ある程度の額が保証されますが、アフィリエイトはどちらかというと起業になります。
アフィリエイトだけでなく、どんな起業でも最初のうちはまったく稼げない時期があったりしますよね。そして、軌道に乗り始めると売り上げが増えていく。それと同じです。
ただし、アフィリエイトに関して言えば、全く稼げずに諦めてアフィリエイトを辞めてしまう人が多いんですよね。これは非常にもったいないと思います。
稼げない理由としては、こんな感じですね。
- 長期的に計画を立てて取り組んでいない(簡単に報酬を得られると思っていた)
- 勉強不足、情報不足
- なんでも無料で試そうとする
アフィリエイトもちゃんとしたビジネスなので、リアル店舗を持って商売をしたり、会社を立ち上げて起業する人と同じくらい必死に取り組まないと、成果を出すのは難しいです。
アフィリエイトの知識を得て実際に取り組み、壁にぶち当たったら調査して改善していく。そのために学んだり、情報収集をしたりすることは必ず必要になります。
アフィリエイトを始めた最初のうちは記事作成の練習のために無料ブログを使ったり、ネットの情報だけで進めても良いと思います。でも、すべて無料でビジネスが成功することはありません。成功しているアフィリエイターは色々なことに投資しているのです。
ただ、そうは言ってもアフィリエイトは初期投資が少なくて済みます。ローリスク・ハイリターンが望めるビジネスなので、必要なものには少しのお金を出して実践することで報酬獲得への時間が短くなるのです。
どのくらいの期間で稼げるようになるのか
稼ぎ始めるまでの期間は、作業量に比例します。
早くて3ヶ月、一般的には半年〜1年くらいでしょうか。
理由として、報酬発生は記事の量と質に比例するからです。
ブログを開設してから最初のうちは、記事の量がどうしても少ないです。専業の人に比べたら副業の人は一つの記事作成に1週間かかる場合もあると思います。
そして記事の質で言うと、やはり初心者の方であれば、勉強しつつ記事を作成することになるため、質の高い記事を作成するのに時間がかかります。
なぜ記事の量と質が影響するのかというと、Googleの評価基準にあるからです。
どういうことかというと、検索エンジンであるGoogleは、より情報量が多く、より質の高い記事がユーザー(読者)にとって信憑性が高く、有益であるかどうかをAIと人の目でチェックしています。
つまり、ユーザーファーストかどうかという視点で見ているのです。
有益な記事(サイト)であれば、SEO的に上位表示されやすくなります。(※上位表示とは、検索された1ページ目に表示されることを言います。)
上位表示されればアクセスが増えるため、報酬に繋がりやすくなるのです。
ただし、最近はGoogleに依存せずに、SNSから集客することも可能なので、この限りではありません。
最近ではどちらかというと、Googleのアップデートによるリスク回避のこともあり、SNSへの依存度がアフィリエイト業界としては高まってきています。
準備するものや初期費用は
アフィリエイトに必要な準備は多くありません。
必要なものとして、次のものがあればアフィリエイトに参入できます。
- PC
- インターネット環境
- レンタルサーバー(数百円〜/月)
- 独自ドメイン(数百円〜/年)
- ワードプレス(無料)
- ワードプレスに使用するテンプレート(無料/有料がある)
PCは安くても良いので持っておきたいですね。スマホやタブレットでは記事作成はできますが、ブログ立ち上げやアフィリエイトに関わる色々な設定などは難しいと感じます。
インターネット環境は、多くの方が使っていると思いますが、ない場合はスマホでテザリング(スマホ経由でインターネットに接続すること)しても良いですし、カフェなどのWi-Fi環境のある場所で作業しても良いと思います。
あと、あまり詳しくない人からすると、レンタルサーバー・独自ドメイン・ワードプレスなど、なんか難しいイメージがあるかもわかりませんね。
ただ、それほど難しいものではないので安心してください。
レンタルサーバーは、ブログを置く土地のようなものです。
独自ドメインは、その土地の住所みたいなものです。
ワードプレスはその土地に建てる家(ブログ)ですね。
テンプレートは設計図みたいなものでしょうか。
レンタルサーバーと独自ドメインは有料ですが、安ければ1ヶ月500円くらいで使えます。(ワードプレスは元から無料で、テンプレートは無料のものを使用した場合です。)
ここでは使用するPCとインターネット環境にかかる費用は人によるため記載しません。それ以外にかかる費用が、それほどかからないのは理解できたかと思います。
メリットとデメリット
アフィリエイトのメリットは、次のとおりです。
- ローリスク、ハイリターンが望める
- 初心者でも参入しやすい
- ブログジャンルを選べる
- 作業する時間や場所に左右されない
- ビジネスの仕組みを学べる
- 情報はインターネットや書籍で得られ、学ぶことができる
- 稼ぎが増えれば、システム化できる
続いてデメリットは次のとおりです。
- まったく稼げない場合もある
- 収益化まで時間がかかる
- Googleのアップデートに影響を受けやすい
- 参入しているライバルが多い
- 広告主が紹介している商品販売をやめた場合、報酬がなくなる
- 報酬が発生しても、広告主が承認しない可能性がある(承認率)
- 過去記事のメンテが必要
こんな感じでしょうか。
デメリットを読んで、諦めてしまう方もいるかもしれませんが、デメリットというものはどんなビジネスにもあります。
情報を収集し、きちんと対応することで、デメリットを回避したり、改善・対処できたりするものです。
アフィリエイトの将来性
アフィリエイトはオワコンなんて話を聞きますが、それについてはまったく心配ないと考えます。
アフィリエイトは、商品やサービスを売りたい企業・広告主側が存在する限り、なくなることはありません。
アフィリエイトの市場規模はむしろ増えています。
アフィリエイトの市場規模は2015年では2,000億円だったのに対して、2022年では5,000億円に迫る勢いです。この7年で2倍以上に市場が拡大しているため、今後も需要が高まると予想されます。
その理由の一つとして、企業・広告主がそれだけ広告費に費やす価値があると考えているからです。
アフィリエイターが増えたことは、商品の宣伝してほしい企業・広告主からすれば、願ったりなわけです。
現在、テレビの広告費をインターネット広告が上回っている実情があります。
今はもう、テレビメディアはインターネットメディアに敵いません。
インターネット、恐るべし。
ただ、アフィリエイターが増えたことは、同じアフィリエイターからすれば、ライバルが増えたことになるため、より一層戦略を立てて運用していく必要があるのです。
ただし、ライバルとはいえ情報の共有はあったほうが良いので、他のアフィリエイターとの繋がりは、増やしていくのが望ましいですね。
これもアフィリエイトで成功するための戦略の一つになるからです。